タイトル:協力してドラゴンを倒そう!【ボードゲーム・ドラスレ】

アナログゲーム療育(*¹)第5弾として「ドラスレ」という協力型のボードゲームを1月から導入しています。

*¹アナログゲーム…デジタルではないカードやボードゲームなどのテーブルゲームのことです。

①ゲームルール

・このゲームはプレイヤー(ゲームする人)が「ニンジャ」や「ハンター」などの好きなキャラクターを選んで、一緒に冒険し、最後にドラゴンを倒すというロールプレイングゲームのようなボードゲームです。

・冒険中だれかひとりでもライフが0になったらゲームオーバーです。
・キャラクターによって、「ライフ」の数値や能力、得意なことが変わります。
・ボードを広げ、「クエストタイル」というタイルを5つボードの指定の場所へ置き、サイコロの出目で移動しながら、ひとつひとつこのタイルをめくっていきます。
・タイルには「クエスト」が書いてあります。例えばモンスターと戦ったり、イベントが待っていたりします。


・この5つの「クエスト」を攻略すると、「報酬」がもらえ、どんどん強くなっていきます。そして、ラスボスのドラゴンとみんなで決戦です!


・また移動時にサイコロをふりますが、「6」が出ると「ドラゴンゲージ」がひとつマスずつ進んでいきます。これが最後の15マス目まで先に来てしまうとドラゴンと決戦になってしまいます。


②このゲームの魅力
・先にクエストタイルを5つ攻略してドラゴンと戦うか、準備がそろわないまま「ドラゴンゲージ」がたまってドラゴンと決戦になってしまうか、このスリルが面白いところです。

・前回のテーブルゲーム「果樹園」と同様、”協力型”のゲームです。自分だけが目立てれば…活躍すれば良い、わけではありません。
・冒険中は、だれかひとりでもライフがゼロになったらゲームオーバーなので
「街に行ってライフを回復しよう」
「ここは一緒にやろう、あぶないから!」
など自然と助け合います。
・前回の「果樹園」同様、全員が同じタイミングで喜んだり、怖がったりすることができます。
・ルールなどの理解が苦手なお子さんも、他のお子さんたちの反応を見て、ルールや自分がすべきことを学ぶことができます。

③実際に取り組んだ様子
●1ゲーム30分以内でできる。
1ゲーム30分以内でできるため、たとえドラゴンに倒されても、「よしもう一回やろう!」ということになり、くやしさをすぐ次の楽しみに変えることができます。実際にドラゴンはかなり強力で、倒したときに子どもたちやスタッフみんなでハイタッチして喜びました。
●結局はサイコロを振るだけ!
いろいろと複雑そうなルールに感じますが、結局はサイコロを振って、「目標とする出目が出せるかどうか」なので、理解が難しいお子さんでも大きいお兄さんが「じゃあサイコロを2個ふってね」と明快に教えることができました。
●運ゲーの奇跡!
ドラスレはサイコロの出目…つまり「運」の要素が強いゲームです。それだけにどんなにこのゲームに詳しい人でも、知識があるお兄さんでもサイコロの出目ですぐにドラゴンに食べられたりします!
ルールは難しいけど、「お兄さんたちと遊びたい!」と参加する子に限って、サイコロの目がずっと6を出し続けたりと奇跡を起こしてドラゴンを倒し、盛り上がることができました。
●ルールは間違っても良い!(臨機応変さとルールを守る楽しさ)
いろいろな決まり事があるので時には忘れてスルーしてしまうルールもありますが、そこも含めて楽しめます。例えば…
「あ!本当はここでライフにダメージくらったのに、引くの忘れた…」
「じゃあ、本当は倒されてたんだね、ここで。まあ、いいか…もう進めちゃったし」
「見なかったことにしよう」
こんな臨機応変さも身につけならが「ボードゲーム」を通じて「ルールを守る」ことの楽しさも味わうことができます。

みらいでは、スマホやタブレットでの動画視聴等で「一方的にメディアを浴びる」だけではなく、悔しかったり、楽しかったり、スリルを楽しんだりと体感、共感を大切にした支援をこれからも取り組んでまいります。